【マツリカの炯-kei-天命胤異伝】作品紹介と感想

商品紹介

こんにちは。
今回は『マツリカの炯-kei-天命胤異伝(以下マツリカ)』について書いていきます。

キャラ別感想は、見える部分はネタバレなしで書きます。
ネタバレありを書く場合はワンクッション置きます。
おすすめ攻略順は、攻略制限の解放条件も書きますので、少しでもネタバレと感じてしまう方はご注意ください。
ブログについての詳細は、ホームのプロフィールをご参照ください。

『マツリカの炯-kEi- 天命胤異伝』 (otomate.jp)

概要

オトメイトから発売された新作になります。
シナリオライターは『蛇香のライラ』『キューピット・パラサイト』を手掛けた吉村りりかさん、イラストレーターは蓮本リョウさんです。

ストーリー

舞台となるのは、人と仙と聖獣とが息づく世界――
栄華を極める月下ノ国げっかのくにの辺境には、二つの民族が息づいていた。
人の踏み入れぬ雪山で生き抜く白狼族。
――そして、茉莉花の咲く秘境に暮らすマツリカ族。
「けして連れ出してはならない花の咲く、炎に嫌われた秘境、か」
マツリカ族の少女は、今日も蛍に歌を捧げる。
瞳に“炯眼けいがん”を宿した彼女こそ、一族の命を繋ぐ“火”をもたらす者――宝玉鑑定士。
景星節けいせいせつで彼女が成人を迎える時、全ての因果は巡りだす。
傷つきながらも生き続ける人がいた。
誇りと尊厳を守る為に奪われた命があった。
彼らの意志を裏切って繋がれた使命があった。
「私は、お前を忘れない。この身が朽ちて果てようとも」
禍福の風が吹き荒れて、古の調べが重なり合う。
けして手折ってはならぬ秘境の花。彼女を連れ去ったのは、誰か。
血胤けついんを受け継いだ者たちの、異なる使命が動き出す。
これは、正史に名を残さぬ者たちの物語――

システム

  • 選択によって攻略キャラやエンド分岐
  • 次の選択へスキップ機能あり
  • 攻略制限あり
  • デフォルト呼びあり
  • フローチャートあり
  • 隠しキャラあり

エンドの種類

  • 春前終節:ハッピーエンド
  • 明前終節:ノーマルエンド
  • 雨前終節:バッドエンド

おすすめ攻略順

  • ゼベネラ,ルヲ,青凛は最初から攻略可能
  • 隠しキャラはゼベネラ,ルヲ,青凛の誰か1人クリアで解放
  • 燕來はゼベネラ,ルヲ,青凛3人クリアで解放
  • フェイは燕來クリアで解放

今作では隠しキャラがいますが、最後はフェイにしてください!
個人的におすすめは下記になります。
ゼベネラ⇒ルヲ⇒青凛⇒隠しキャラ⇒燕來⇒フェイ

おすすめ度

こんな人にはおすすめ

  • ファンタジー系が好き
  • 中華系が好き
  • 糖度を求めている
  • ボリュームを求めている

おすすめできない人

  • フェイ推し
  • ストーリー重視
  • しんどいお話が苦手

主人公

ナーヤ

プロフィール

マツリカ村で暮らす少女。
生まれつき、原石から価値ある宝玉を見分ける“炯眼けいがん”を持っていて、宝玉鑑定士を任せられている。
宝玉は、生活に不可欠な《火》を手に入れる貿易に必要な物のため、一族の命運を一手に担っている。素直で優しく、責任感を持って取り組む姿に、村人たちからも愛されている。
主人公の母親は、未婚のまま主人公を宿したことで、村の守り神である《蛍聲様》との子ではないかと言われている。母親は既に亡くなっており、真実は分からない。
マツリカ村の族長家で育てられ、族長の息子フェイとは共に育った仲。
愛馬は、ナル。
次の景星節(マツリカ村の成人式)で成人になり、村の風習として、もうそろそろ婚姻相手を決める必要があるが――?

感想

とにかく彼女の人生があまりにも壮絶過ぎてとても可哀想でした。
村人の手のひら返しが凄かったです。

ネタバレあり

とにかくどのルートでもマツリカ村の人達のクズさにイライラして仕方ありませんでした。
変に洗脳されている感じで頭がいかれていましたね。
こんな人達ととっとと縁を切って正解だと思います。
とはいえ、ナーヤの適応力にも驚かされました。
ルートによってナーヤの恰好が変わるのですが、貴族姿のナーヤが凄く可愛かったです。

キャラ別感想

フェイ(CV.岡本 信彦)

プロフィール

マツリカ村の族長・アゲドの息子。
さっぱりとしている性格で、頼りになるのもあり、村娘たちから大人気。
主人公とは共に育っており、何でも言い合える仲だが、一方で族長の息子としての使命や、心の中に仕舞い込んだ想いも持ち合わせている。
愛馬は、主人公の愛馬・ナルの兄馬、カル。
村に九つある蛍光塔けいこうとうは、収集した《蛍》を入れることで光を拡張し、村を明るくする役割があり、その《蛍》を毎夜、主人公と一緒に取りに行くのが、日課。
火貿易のために、三月に一度やってくる貿易商のルヲとは、馬が合わないと思っている。

感想

今作のメインヒーローになります。
ストーリーは真相ルートでもありました。
かなりツッコミどころ満載のルートでしたね。
これは賛否両論ありますし、私はフェイが好きだったので否定派です。
フェイが好きな方は特に注意してください

ネタバレあり

まずフェイが序盤で死亡して「えっ!?」でした。
バッドエンドでもなく、序盤で攻略キャラが死亡という展開がはじめてなので凄く動揺しました。
そして出てきたのが噂のフエンです!
そこからご先祖様のお話がメインでして、正直これはフェイルートではなく真相ルートでやってほしかった内容でした。
個人的にフェイが気になっていたのでこれは結構ショッキングでした。
ハッピーエンドももやもやする展開した。
結局最後はフエンなのかフェイなのか曖昧な終わり方でしたね・・・。

ルヲ(CV.山下 誠一郎)

プロフィール

各地を旅しながら貿易をしている貿易商人。
ここ数年は、マツリカ村に火を届け、主人公が鑑定した宝玉の原石と交換する火貿易かぼうえきを担当している。
仕事柄、視野が広く、話上手なため、初対面の人とも直ぐに打ち解けられるが、どこか本心が見えないような、怪しさも持ち合わせている。
お面を使った、変面人形芝居が得意で、各地の伝承や世界の成り立ちを題材にして、分かりやすく教えてくれるため、マツリカ村の村娘たちの前で披露すると喜ばれる。
何かと、主人公の事を気に掛ける素振りが見えるが――?

感想

本当にルヲがいてくれて良かったです。
思った以上に面倒見の良い人でした。
後半は彼の生い立ちについてがメインでしたが、色々と急展開でついていくのが大変でした。
結果的にはかなり重いお話でした。

ネタバレあり

ルヲが1度ナーヤを裏切るのですが、その前に彼目線のシーンがあり、ナーヤを幸せにするために引き渡したと知っていたので正直ショックではありませんでした。
ショックだったのはルヲの目が抉られるシーンです。
さすがCEROがDなだけありますね。
そして、彼が元海賊の一員だったことにも驚きました。

玖 燕來(CV.堀江 瞬)

プロフィール

月下ノ国の名家《玖一族》の現当主であり、次期国王の青凛公子の太傅たいふ(教育係)。
兄が一人いるが、実力で当主の座を射止めた切れ者。
文武両道で、非常に頭の回転が速いためか、話が通じない者を前にすると、時折、言葉が厳しくなることもあるが、物事を冷静に対処する能力にも長けている。
玖一族の命運を背負いながら、青凛公子の太傅として、立派な国王となってもらうべく、試行錯誤の日々を過ごしている。
華奢で小柄だが、誰もが驚くほどの大食漢。

感想

まず年齢に驚きました(笑)
顔が童顔で小柄な所から絶対に年下君だと思っていました。
青凛とのやり取りが凄く好きでした。
どんなピンチの時でも持ち前の頭の回転の良さで乗り切り、青凛の事を支えているところが良かったです。

ネタバレあり

後半の糖度の高さが凄かったですね。
一気に糖度が爆上がりして驚きました(笑)
寝る時のスチルの寝巻き姿の色気を見て「あ~この人は成人男性なんだな」と思わされました。
最初は冷たく突き放すような話し方をしていましたが、段々と声色が柔らかくなっていき、信頼されているとわかった時は嬉しかったです。
そして彼の過去も中々重く、孤独で色々と背負ってきて辛かったです。

胡 青凛(CV.立花 慎之介)

プロフィール

月下ノ国の公子。
現国王の息子で、次期国王。
異母兄がいたが、不慮の別れがあったため、跡継ぎの男児は青凛ただ一人となった。
宮廷で、蝶よ花よと育てられ、世間知らずの箱入り息子。
心が美しく、風流な物の例え方をし、人を疑う事を知らない。
鳥たちと戯れる時間が好きなため、宮廷内には、大きな鳥かごのような好鳥房という場所が用意されており、日々の大半をそこで過ごしている。
公子太傅の燕來から、武術・学問を始めとし、いずれ王となった際に必要な、処世術や房中術なども学んでいる。

感想

女性のような口調と見た目のため、最初は受け入れられるか非常に不安でした。
しかし、彼はやる時はしっかりとやり意外と男気ある姿を見てギャップ萌えしました。
ここでも何度かピンチが訪れますが、燕來が上手く気を利かせたお陰で乗り切ることができ、さすがだと思いました。
ただ個人的にハッピーエンドがとても複雑で泣きそうになりました・・・。

ネタバレあり

私が1番キュンとしたのは最後の青凛と燕來との剣対決です。
本気を出した青凛が格好良すぎでした。
ただハッピーエンドで燕來とお別れしないといけないのは非常に悲しかったです。
それまで燕來にはたくさん助けられたのもあり、何故彼ともお別れしないといけないのか受け入れられませんでした・・・。
あとは青凛の父親の夜の営みシーンは本当に耐えられず、地雷な人が出てくると思います。

ゼベネラ(CV.羽多野 渉)

プロフィール

雪に閉じられた世界で暮らす、白狼族の王。
口数は少ないが、決断力があり、共に行動している群の者たちに尊敬されている。
口笛で狼を呼び、共に狩りをする。
雪山という厳しい環境で、決して食べ物は潤沢ではないが、分け合い、助け合いながら暮らしている。
不用意な狩りはしないよう心掛けている。
とある人物との約束を果たすため、十九年の時を経て山を下ることになる。

感想

最初の印象は怖かったです。
しかし、実際はとてもいい人でした。
闘いにもすごく強いので、この人を味方にするととても心強いですね。

ネタバレあり

ここでナーヤの両親の正体が判明しましたね。
まさか本当に父親が白狼族の前王とは思いませんでした。
このお話的には制限ありで後半で深堀した方が良かったのではないかなと思いました。
両親のお話はこのルートにしか出てこないのが非常に勿体ないですよね。
ストーリーは白狼族が崩壊していく姿が非常に辛くしんどかったです。
そして彼は夜の営みも狼のように非常に野性的でした。
とにかく彼の性格が良くて本当に良かったです。

総評

ストーリーについて
まず全ルート非常に重くしんどいです。
ハッピーエンドであっても純粋な幸せとは言い難い展開のキャラが結構いたのでそこは覚悟しておいた方がいいです。
特に噂にもなっているフェイに関しては賛否両論分かれてしまうと思います。

恋愛や糖度について
糖度は高めになります。
どのルートもそう言ったシーンがありました。
恋愛においても割と丁寧に描かれていたと思います。

システムについて
次の選択へスキップ機能やフローチャートがありましたので、2周目からサクサク進めてとても楽でした。
エンド後トップ画面に戻る際にセリフが再生されるところが非常にこだわっていて良かったです。

サブキャラについて
個人的には小蝶ちゃんが可愛くて好きでした。
1番ダメなのがマツリカ村の人達です。
この人達は全ルートクズでした・・・。

隠しキャラについて
今作では隠しキャラがいます。
意外な性格でしたが彼もかなり重いお話でした・・・。
そしてハッピーエンドはまさかの展開に驚くばかりでした。

推しキャラについて
フェイとも迷いましたが、燕來です。

その他

FD

今年のオトメイトパーティーにて2025年にFD発売が決定しました!
個人的にはフェイがどうなるか非常に気になるところです。

以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします!